幼なじみじゃイヤなんだ。
「桜と噂になるんだから、俺が困る訳ないだろ?」


「え?」





流瑠は何を言っているの?


流瑠には好きな子がいるんでしょ?


困る理由あるでしょう?






「何て顔してんの?雪見と俺の会話、聞いたんだろ?桜言ってたよな、俺の気持ち全部知ってるって」


「う、うん」


「そっか…俺と噂になったら桜が困るのか?」


「えっ!?…いや…あの……」





流瑠はしどろもどろする私をジッと見つめてる。






「なぁ、桜は困るの?答えてよ」






流瑠は繋いだ手を少し引き寄せて、私の顔を覗き込む様に、顔を近付けた。





至近距離で目と目が合う。

また、心臓が暴れ出す。

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