幼なじみじゃイヤなんだ。
会えなかった2週間、寂しかったのは私だけじゃなかったってことだよね。

流瑠も私に会えないのを寂しく感じてくれていたってことだよね。



そう考えるとつい顔がにやけてしまう。

それを隠す様に今度は私が口を開いた。





「さっきまで、無言だったから、流瑠怒ってるのかと思ってた」





私にとしては、“怒ってるわけねーだろ”的な笑顔の返しを期待したんだけれど、流瑠から返って来た言葉は、私の妄想とは正反対のものだった。





「そりゃ、怒ってるよ。いろいろとな」


「へ?えぇぇっ!?」





予想外の返しに加え、『いろいろと』と言う言葉に凍りつく。


そんな私にお構いなしに流瑠が話し出した。
< 526 / 606 >

この作品をシェア

pagetop