幼なじみじゃイヤなんだ。

私の顔は今とてつもなく赤いはず。


そんな赤い顔を見られない様に、流瑠の胸に深く顔を埋めた。




繋いでいた手が不意に離れて、




離された手が夏なのに寒く感じて、不安を感じた。


でも、その不安は一瞬で驚きへと変わる。






「…桜」






私の大好きなその声が頭上から降ってくる。


同時に背中に手が回り、ギュッと抱き締められた。




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