幼なじみじゃイヤなんだ。
『愛情』という言葉にわかりやすく動揺してしまった。





私はお母さんと仲がいい。

どちらかと言うと、なんでも話す方だと思う。




小さい頃から好きな人が出来たら、お母さんに一番に報告するんだろうなって思ってた。



でも、初めて好きになった人は流瑠で、

お母さんは流瑠のことを自分の子ども同然に可愛がっているからとても言えなかった。



でも、






「それにしても流瑠くんが好きな物ばかり詰まっているお弁当ね」






お母さんは、うふふ。と、嬉しそうに笑いながらお弁当を覗き込んでいる。






「べ、別に…そういう訳じゃ…」






……なにもかも見透かされている。



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