幼なじみじゃイヤなんだ。

「桜、最近変わったもんね。ちょっぴり大人になった。綺麗になったわよ」


「ほ、本当！？」






お母さんの嬉しい言葉に、単純な私のテンションは一気に上がる。






「うん。流瑠くんのおかげね。やっぱり恋のパワーってすごいのねー」






ニコニコしながら私を見つめるお母さん。

つい今上がったテンションを、どこに持って行けばいいかわからなくなった。




直球ストレートが飛んで来た！




あやふやなテンションを持て余す私を見てお母さんは、またうふふ。と、笑いながら続けた。






「もう、付き合ってるとか？」






私のテンションが大幅に乱れる。






「ち、違うよ。そんなんじゃない……私は好きだけど、流瑠の気持ちがどうなのかは、まだよくわからない……から」