幼なじみじゃイヤなんだ。
──昨日、私は流瑠に告白しようとしていた・・・



─────
    
   ───────……  




『…流瑠、あの…ね。えっと…えーっと……』






心臓が大暴れし出しているけれど、なんとか声に出そうと頑張っていたその時、






『桜、好きだよ』






聞こえてきたその言葉に、私は頭の中が真っ白になった。





その状態で固まったまま数秒………

 



次に耳に届いた言葉は、私達から少し離れた所からの





「……うっわ!!」





と言う叫び声だった。


抱き締められたままの状態だった私。

首だけ振り向いた。





そこにはなんと早苗が立っていて、思わず出たのであろう声を閉じ込めるかのように口に両手を当て、眉をハの字ににして、しまった!という顔で立っていた。




そんな早苗の姿を見て、我に返ったのは流瑠も一緒だったようで、


私達はお互い同じタイミングで弾かれるように体を離した。



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