幼なじみじゃイヤなんだ。
世界中どこを探したって



流瑠ほど私を大切に想ってくれる人はいない。


流瑠ほど私を好きになってくれる人はいない。





「うん。好きになっていたよ」





そして、世界中の誰よりも



私は流瑠を大切に想っている。

流瑠が大好きだから。





「自分の気持ちを持て余すくらい、好きになってしまっていたよ」


「桜…」






流瑠が私をぎゅっと抱き締める。


私も流瑠の背中に手を回してぎゅっと抱き締めた。


温かさに包まれながら、どうしようもなく満たされていくのを感じてる。





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