幼なじみじゃイヤなんだ。
充電…




「ねぇ、流瑠知ってた?」


「ん?」






私が心に感じていたこと、今、全部聞いて欲しい。





「私も雪見さんに嫉妬してたんだよ…それから、」




流瑠の胸に当てた額から鼓動を感じる。





「文化祭の日、上坂くんと話している時に私が笑っていたのは、流瑠のことを思い出してたからなの」


「え?」


「上坂くんに流瑠との思い出話をしていたの。そしたらついニヤけてた」


「…」


「だからあの笑顔は流瑠に対しての笑顔だったんだから…」





抱き締める流瑠の腕に力が込められる。





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