幼なじみじゃイヤなんだ。
まだ頭が寝起きで良く回転していない。




もやもやを抱えてる今、流瑠に会いたいかどうかが分からない。



流瑠の顔を見て、またあんな胸の痛みに襲われたらどうしよう。




でも不思議と足はスタスタと流瑠の部屋へ進んで行く。





深呼吸をひとつしてから、その部屋の扉をノックした。





「流瑠。私」

「あー、いいよ」





扉を開けると流瑠と目が合って、


流瑠が目を細めて笑顔になる。

それにつられて私も笑顔になる。




そして、心の緊張も緩んでいく。


流瑠の笑顔は不思議。


私の心を温めていく。
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