幼なじみじゃイヤなんだ。
「今まで寝てたろ?」


「えっ!何で分かるの?」


「髪の毛ボサボサ」


「わっ!?ホントだ…」





手櫛で髪を整える。

整えながら、何だかおかしくなって、「へへっ」と笑ってしまっていた。





「良かった、元気になって」


「え…」


「まだ落ち込んでる?上坂のこと」


「う、ううん、全然落ち込んでないよ。むしろ頑張ろうと意気込んでるくらいだよ」


「そっか。良かった」


「うん。ありがとう」


「じゃあ。今日は必要ないよな?」


「え?」


「充電」






いつもの私なら、





「今日は大丈夫だよ~」





なーんて明るく言っていたのかもしれない。


でも、でも、今日は…





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