幼なじみじゃイヤなんだ。
「充電なんて、いつから始めたんだろうね?」
「忘れたのかよ。小学校の2年生からだろ?」
嘘だよ。覚えているよ。
「その時は何で落ち込んでたんだっけ?」
「桜が、逆上がりが出来なかったから」
「うん。そうだった」
「一緒に公園で特訓してたら、桜が急に泣き出して、見たら手の平のまめがいっぱい壊れてたんだよ。思い出した?」
「うん。すごく痛かったの覚えてる」
そう、出来なくて、悔しくて、痛くて…。
わんわん泣いたんだった。
あの頃は体の痛みも、心の痛みも、もっと素直に表現していたのに、いつの間にかどちらの痛みに対しても我慢することを覚えてしまった。
「流瑠が絆創膏いっぱい貼ってくれたんだよね」
「そうだったな」
「わんわん泣いたままの私に『絶対出来る様になるからな』って言い続けてくれたんだよね」
「それでも桜は泣きやまないから、とっさに『充電したら出来るようになる』って言ったんだった」
「おまじないみたいなもんだったんだ?」
「桜、単純だからすぐに泣きやむし」
流瑠が笑った。
「忘れたのかよ。小学校の2年生からだろ?」
嘘だよ。覚えているよ。
「その時は何で落ち込んでたんだっけ?」
「桜が、逆上がりが出来なかったから」
「うん。そうだった」
「一緒に公園で特訓してたら、桜が急に泣き出して、見たら手の平のまめがいっぱい壊れてたんだよ。思い出した?」
「うん。すごく痛かったの覚えてる」
そう、出来なくて、悔しくて、痛くて…。
わんわん泣いたんだった。
あの頃は体の痛みも、心の痛みも、もっと素直に表現していたのに、いつの間にかどちらの痛みに対しても我慢することを覚えてしまった。
「流瑠が絆創膏いっぱい貼ってくれたんだよね」
「そうだったな」
「わんわん泣いたままの私に『絶対出来る様になるからな』って言い続けてくれたんだよね」
「それでも桜は泣きやまないから、とっさに『充電したら出来るようになる』って言ったんだった」
「おまじないみたいなもんだったんだ?」
「桜、単純だからすぐに泣きやむし」
流瑠が笑った。