幼なじみじゃイヤなんだ。
そのおまじない効果はてきめんで、次の日私は本当に逆上がりが出来た。
それから私達の“充電”が始まった。
あの頃みたいに素直になれたら。
素直になれたら?
気が付けば、私は流瑠の手を力強く握りしめて、私をもやもやさせている疑問をぶつけていた。
「…あのさ?」
「うん?」
「…下の名前を呼び捨てで呼んでてびっくりしたよ…仲いいんだね」
「えっ?」
「ユキミって子の名前…」
「えっ?ユキミ?」
また呼んだ。胸がチクンと痛む。
「えっ?俺、誰でも呼び捨てで呼んでるだろ?『北条』も呼び捨てだろ?」
「『北条』は苗字じゃない?」
「…桜?」
「え?」
「勘違いしてる?」
「勘違い!?」
「『ユキミ』って苗字だよ。確か“雪見 恵(ゆきみ けい)”って名前だった」
「ええええええ───っ!」
顔を跳ね上げた。
それから私達の“充電”が始まった。
あの頃みたいに素直になれたら。
素直になれたら?
気が付けば、私は流瑠の手を力強く握りしめて、私をもやもやさせている疑問をぶつけていた。
「…あのさ?」
「うん?」
「…下の名前を呼び捨てで呼んでてびっくりしたよ…仲いいんだね」
「えっ?」
「ユキミって子の名前…」
「えっ?ユキミ?」
また呼んだ。胸がチクンと痛む。
「えっ?俺、誰でも呼び捨てで呼んでるだろ?『北条』も呼び捨てだろ?」
「『北条』は苗字じゃない?」
「…桜?」
「え?」
「勘違いしてる?」
「勘違い!?」
「『ユキミ』って苗字だよ。確か“雪見 恵(ゆきみ けい)”って名前だった」
「ええええええ───っ!」
顔を跳ね上げた。