みんなが好きだから、
やっぱり相模と葉月は付き合っているんだろうか・・・
とおるはそれが気になって仕方なかった。
でも付き合っていたら悲しいとか悔しいとかそういうワケではない。
ただただ知りたかったのだった。
「つーか。俺らのクラスで初になるかもな。」
と翔は言った。
そういえば。
そういえばそうだった。
入学してから今まで誰もこのクラスの人は付き合ったことがない。
「モテないクラスだな」
とおるは笑った。
でもなんかうらやましかった。
付き合うっていうのが。
図書館を出た。
「くっそー。受験生きつい!」
翔は言った。
「よお。」
健太はまだケータイを手にしていた。
「こいつ口堅すぎだ。」
健太は微笑した。
翔は、
「直接きくか。」
と言った。
「よくふんばったな、健太もさ。」
とおるは感心した。
とおるもそのあとメールしてみることにした。