みんなが好きだから、
松本はなんだかんだ言って生徒をよく理解している人なのだ。
でももちろんバカな北野とおるにはその気遣いが全く分からず、ただ苛められてると思っているのだった。
五時間目。
PC室に集合した。
・・・北野以外は。
「おい、北野は?」
松本先生は相模に尋ねた。
「把握していません。」
相模は答えた。
松本はため息をついた。
「ほかにだれか知っている人はいないのか?」
みんな
さあ?
という顔をしている。
そしてもう一度松本はため息をついた。
「どうせ、教室にでもいるんだろ。あのバカたれ。相模、呼んできてくれないか?」
相模はとぼとぼと、PC室から出た。
「なんでああ成長しないんだろ・・・。」
相模は親のように言った。
教室につくと、予想通り・・・
「さーがーみいいいい!」
北野とおるがいた。
「どこいってたんだよお~。」
半泣き。
ではないがそれを装っていた。
「全く・・・。北野は世話がやけるわ。今日はPC室集合って朝言ってたじゃない。」
北野はきょとんとしている。
「いいわ。早く行きましょう。」
「はあああい。」
すると北野は思い出したことがあった。
「そういえばさあ、相模って葉月と付き合ってるのー?」