みんなが好きだから、

ここからは小森陽子が仕切ることとなった。

もちろんその理由はお分かりいただけると思うが。

「じゃあ、とりあえず時間とか関係なしで行きたい場所挙げてこうか。」

すると班員は

金閣寺

銀閣寺

など伝統ある建物ばかりを挙げた。

「あとは、清水寺だな!」

「じゃあ、計画たてよーぜ!」

とおるは張り切った。

「お前は黙ってろ。」

星野健が言った。

「ふへーい。」

「まあまあ。みんなで決めよ?」

「小森が優しくてよかったな。」

星野は笑った。

「お前が厳しいだけだっ!」




とおるたちの班。

一班は、京都駅→ 清水寺 → 平安神宮 → 銀閣寺→ 北野天満宮 → 金閣寺→ 二条城


というルートになった。


「やべえ。楽しみすぎる。」

とおるはテンションが上がった。

「俺も。」

珍しく、健もだった。

「みんな楽しもうね!」
< 32 / 80 >

この作品をシェア

pagetop