みんなが好きだから、
ここからは小森陽子が仕切ることとなった。
もちろんその理由はお分かりいただけると思うが。
「じゃあ、とりあえず時間とか関係なしで行きたい場所挙げてこうか。」
すると班員は
金閣寺
銀閣寺
など伝統ある建物ばかりを挙げた。
「あとは、清水寺だな!」
「じゃあ、計画たてよーぜ!」
とおるは張り切った。
「お前は黙ってろ。」
星野健が言った。
「ふへーい。」
「まあまあ。みんなで決めよ?」
「小森が優しくてよかったな。」
星野は笑った。
「お前が厳しいだけだっ!」
とおるたちの班。
一班は、京都駅→ 清水寺 → 平安神宮 → 銀閣寺→ 北野天満宮 → 金閣寺→ 二条城
というルートになった。
「やべえ。楽しみすぎる。」
とおるはテンションが上がった。
「俺も。」
珍しく、健もだった。
「みんな楽しもうね!」