みんなが好きだから、

葉月があまりにも優しい言い方だったのでまどかは一滴こぼしてしまった。

すると、



パシンッ




教室中がまどかの席に注目した。

「いった・・・。」

まどかは葉月にたたかれた。

「あ、わりぃ!当たっちまった・・・。ちょっと保健室連れて行くわ!」




授業のチャイムが鳴ってもふたりは戻ってこなかった。




「あれ。わざとでしょ。」

保健室でまどかが言った。

「わざとじゃなかったらあんないい音するわけねーよ。」

「じゃあわざとなんだっ!!!!」

まどかは頭を押さえた。

「本気で痛いんだけど!」

「だって、お前が泣いたら過去知られることになるだろーが。」

・・・優しさだった。

「まあぶったのは悪かったよ。とりあえず先生くるまでじっとしてろ?」

まどかはうなづいた。

「俺は授業受けるから。」

そういって保健室を出た。





「すみません!保健室いってましたー。」

葉月は、教室に入った。

「おいおい!葉月ー!南なんてあれくらいで保健室いくやつじゃねーんだから」

とおるは笑った。

「北野。黙れ。」

国語の先生に怒られた。

「すみませーん。」

「じゃあ、相模から授業内容教えてもらえ。次、文法について-----・・・」





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