みんなが好きだから、

「ったくアイツなにしてんだろ。」

北野とおるは不思議がった。

「大事な時に遅れるほどバカじゃねぇよな。」

健太も言った。

桜は

・・・まさかまだ落ち込んでる?

と思った。

「あ、もしもし?まどか?」

電話がつながったようだ。

「え・・・?行かないの?」

クラス全員驚いた。

「腹痛・・・?あぁわかった伝えとくな。」

「ちょっと待って!」

桜は立ち上がって翔に電話を借りた。

「もしもし?!」

『え?誰?』

「桜だけど」

『あぁ・・・。』

「まどか、なんでこないのよ」

『だっておなかいたい』

「思いっきりトラックのクラクションなってるけど?」

電話ごしにトラックの走る音やクラクションが鳴っていた。

「あんた今どこにいるの?みんな待ってるよ?」

『・・・』

「ちょっと・・・」

『ごめん。』

「・・・意味わからないから。なんでそうやって逃げてるの?」

桜の声が低くなった。

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