みんなが好きだから、


沈黙。

みんなとおるを

「は?」

っていう目で見ている。

そして、亮が

「俺は花ヶ咲しかいけない。親がそこ以外ダメって言ってるからさ。」

と言った。

そしてみんな笑った。

「じゃあ無理だな!」

健太は言った。

「まず、このクラスに、まどかととおるがいる時点で夢は壊れてるぜ!」

と翔も爆笑した。

「あんた失礼ね!」

とまどかは怒った。

「私だってね、本気だせばもっと学力あがるのよ!」

「まどか、嘘はよくない。」

と中村桜が止めた。

「いいや、桜。私は絶対学力は伸びるって信じてるの。」

桜はあきれた。

「まどか・・・自分の成績。」

「・・・スミマセン。」

まどかは落ち込んだ。

「まあ、南は内申点から無理だな。2の海じゃん。」

するとまどかは言い返した。

「あんただって、2の海でしょ!!!」

とおるも負けなかった。

「俺は5あるんだよ!」

「私だって4あるわよ!」

ふたりはいつもこんな感じだった。

「はいはい。ふたりとも。」

そういって、桜はふたりを止めた。

「小学生かっつーの。」

とさかなはため息をついた。

すると、クラス長の相模皆子がクラスに入ってきた。

「みんなー座ってー!」

そういうと、みんながのっそりと席についた。

このクラスで相模皆子の信頼度は高いのだった。

「じゃあこれから、進路調査票配るから各自記入してねー。」

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