みんなが好きだから、
修学旅行のスタートは最悪だった。
途中でバスガイドさんが乗ってくるが、事情を知らないでなのか仕事でなのかハイテンションでガイドする。
天気も曇り始める。
最悪の修学旅行だ。
東京駅につくと、改札付近に見覚えのある影があった。
南まどかだった。
まどかはぼーっとしていた。
「南。」
松本は、南を呼んだ。
すると、ハッとして
「うわああああああああ」
とこっちへ寄ってきた。
「さくらああああああ」
中村は笑顔になれない。
そのわけは言うまでもない。
「あは・・・。」
「え?体調不良?」
「うーん。ちょっと酔っちゃった。」
まどかはみんなの顔をみた。
すると、苦笑いだった。
「・・・ちょっと何よその目!ばかだなあってみてるんでっしょー?」
まどかは笑っていた。
そんなまどかは輝いて見えた。