みんなが好きだから、

まどかは、横になった。

そして、養護教諭に体調をみてもらった。

「寝不足ってだけよ。あと貧血ぎみね?目がくらんだりするでしょ。」

「はい。立ったときとか。」

「じゃあ、私のお弁当のレバーあげるから食べなさい。」

そういって先生は弁当を差し出す。

「・・・苦手。」

まどかは顔がひきつる。

「いいからっ!」

桜は強引にレバーを口に入れた。






まどかは養護教諭と昼食をとることになったので、5班は静かになってしまった。

特に、5班の女子は3人中2人が静かな人だったので男子もきまづかった。

男子 と言っても5班は菊大輔だけだった。

「・・・。」

無言が続く5班とは異なり、相模たちの班は賑やかだった。

「ねぇねぇ葉月!」

同じ4班の野口愛美が言う。

「皆子のどこが好きなの?!」

葉月は赤面した。

その話題になると、班関係なく人だかりができた。

「おいおい。言えよ~。」

健太が葉月をつつく。

「はあ?!なんでだよっ」

葉月が叫ぶ。

皆子は恥ずかしくなり、この人だかりから抜け出して、5班の場所へ行ってしまった。

「あっ嫁がきえたぞぉぉ」

とおるが葉月に言う。

「もう、いい加減にしてくれぇぇぇぇぇぇ!」

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