みんなが好きだから、


暑い奈良の旅は終わりを告げた。

また電車で京都に行った。

そして、旅館へ入った。




最初にミーティングが行われた。

「まずは、今日のこのあとの流れを説明する。」

松本は旅のしおりを開いた。

「まず、部屋に自分の荷物があるかどうか調べろ。荷物は先送りしたやつだ。そしてそのあとすぐA組から入浴だ。」

「またAからかよ。」

とおるはA組をにらんだ。

「そして、そのあとは自由だが館外に出てはならない。そして自分のフロアにいろ。異性の部屋への立ち入りは禁止する。」

「葉月!」

健太が大声でいう。

「しねぇよ!」

葉月がまた赤面になる。

「北野。黙れ。」

松本が鋭い視線を送る。

「へーい。」

「ったく・・・。とりあえず、異性の部屋には絶対立ち入るな!じゃあ解散!」


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