みんなが好きだから、

晩御飯の時間になった。

クラス長が職員部屋へ集められた。

「とりあえず入場はAからにしよう。そして、くれぐれも物を壊さないようにBは厳重注意。」

「・・・はい。」

相模は、返事をした。

どれだけBが迷惑をかけてきたか自覚した。






相模は3Fに上がり、男子に声をかけようとした。

「うわああああああ」

とおるが相模を見つけ、悲鳴をあげる。

「な、なによ。」

相模は驚いた。

「おおおおおおおおい!葉月ーーーっ。」

とおるは、自分の部屋に駆け込んだ。

葉月の声がかすかに聞こえる。

すると、葉月が勢いよくでてきた。

「ったくとおるおすな・・・よ。」

葉月は相模の存在に気付いた。

「ど、どうした?」

葉月は尋ねた。

「え?普通に、夕食だから呼びに来たんだけど。」

「なんだ。」

葉月は苦笑いした。

てっきり自分に会いに来たと思ってしまったのだ。

相模は、スタスタとB組の男子部屋に入る。

葉月は、何か心細さを感じた。

相模が部屋に入ってくると、男子が悲鳴をまたあげる。

「変態っ!」

「だれが変態よ!夕食の招集よ!」

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