みんなが好きだから、

翌朝。

男子部屋には、桜井亮と森和也しかいなかった。

「森くん。おはよう。」

「・・・おはよう。」

桜井は、北野たちのぶんの布団を片付けていた。

「あれ?北野たちは?」

森は不思議そうに尋ねた。

「ああ。松本先生のとこ。」







職員男性部屋

「先生。あぐらしてもいいですか?」

「だめだ!正座でトランプやるぞ!」

松本含むB組男子一部にてトランプ大会が開催されていた。

「まぁ、深夜までやるくらいだからどれだけやりたかったことやら。」

松本は、悪そうな笑みを浮かべている。

なんと残虐な先生なのだろうか。

「とことんやろうぜ?」

「先生。僕たちが悪かったですっ!」

菊ちゃんは、わめく。

「いやいや!先生もトランプやりたかったぞぉ。」

松本は、菊ちゃんのカードをひいた。

「・・・ふ。あがりだっ!」

「よし、じゃあ寝ましょう。」

とおるがそういって立ち上がると、松本に押しつぶされた。

「お前らが勝つまで続けるぞ?」

「・・・ええええ?」

健太は萎え始める。

「だって先生3時から6時までやって、ずっと一番じゃん。」

「ははははは!さあ早く!翔!配れ!」

「最悪だああああああ!!!!!」
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