みんなが好きだから、
要先生は、あきれる。
「だけど、絶対絶対日村は京都の文化に触れるべきです!」
松本があまりにも大きな声だったので周りの人の視線が集まる。
「松本先生。」
なだめるように要先生が言った。
「くれぐれも無理をさせてはいけません。日村の安全が一番大切です。」
「わかっています。」
「あの病気は、重症にならないように治療を続けていたのです。今は安定しているので一時的に許可がでただけだとおもいます。」
「でも、なんで蚊のいる九州においておいたのでしょうね。」
内田先生が不思議に思った。
「大丈夫です。隔離してあったそうです。それにあの状態でこっちに戻ることは不可能だったのでしょう。」
「とにかく、大丈夫です。」
松本は言い切る。
なんの証拠もないのに。
「先生、日村はまた病院にいくでしょう。」
「・・・・はい。」
班行動から帰ってくる生徒が続々と旅館の中に入ってくる。
「おかえり。」
松本は一番に帰ってきたとおるたちに行った。
「どうだ。一番。」
「はいはいすごいすごい」
「棒読みー。」
とおるは、土産を差し出した。
「日村のです。」
「・・・・あれ?」
松本は驚いた。
「お前ら写真だよな?」
「はい。」
松本は、袋の中をみる。
「?!」