みんなが好きだから、
「もしもし?!」
『日村です』
「あぁよかった!!!」
松本は安心した。
『先生、いまどこにいますか?』
「まだ電車の中なんだ。ごめんな。」
『だろうと思いました。』
日村の弱い笑いがきこえた。
「お前が大人でよかった。来ないって家にでも帰ったらどうしようかと・・・」
『大丈夫です。先生は約束 守る人だって信じてますから。』
「・・・ありがとう。予定は誤ってしまってごめんな。とりあえず9時につく。」
『そうですか。了解しました』
「ところで親御さんと一緒か?」
『はい。父と一緒にいます。』
「よかった。・・・俺怒られるな。」
松本はため息をついた。
『当然ですよ。』
日村は笑った。
『じゃあ、近くなったら電話してください。先ほどは出られず申し訳ありませんでした。』
「いえいえ。俺もわるかった。」
『ではまた』
電話がきれた。
松本は安心して終点の静岡駅まで待った。