みんなが好きだから、

男の子みたいな髪型ではなかった。

すっかり伸びていて、大人びていた。

身長は変化なく背が高いままだった。

そして、足も筋肉質ではなくなっていた。

薬の副作用でもあったのだろうか。

すっかり痩せてしまっていた。

「先生！」

日村は、嬉しそうに松本にかけよる。

「日村・・・。」

あまりにも綺麗になったので驚いた。

「電話でも違う人のようだなーと思っていたのに・・・まさか容姿がこんな変わるとはなあ・・・。」

松本は戸惑っていた。

そして、日村の父が見えた。

松本は、親御さんの前で深々と誤った。

「非常に申し訳ありませんでした！」

すると、

「晴香を楽しませてやってください。」

と言われた。

松本はまた周りのひとの視線を集めるくらいの声で言う。

「はいっ！」









急いで新幹線に乗る。

「先生の顔久しぶりに見ました。」

「そうだな。」

ようやく席を取った。

「先生春から全然電話してくれないから死んじゃったのかと思いました。」

「お前怖いこと言うなよ。」

松本が笑った。

「冗談ですよ」

松本は、日村にお茶を差し出した。

「ありがとうございます！ちょうど飲みたかった！」

松本は日村の笑顔をみてさらに安心した。