みんなが好きだから、

・・・え?

松本は、驚く。

「もう半年近くいなかったからみんなぎくしゃくしちゃうんじゃないかなー」

日村は性格までもが変わってしまったのか。

松本は悲しくなった。

「ま、それでも仕方ないですよね。」

日村は無理に笑顔を作っていた。

バレバレだった。

「あ、じゃあ私寝ます!」

「あ・・・おう。」






そういって、日村はバックからアイマスクをとって窓側に顔をむけてしまった。

何も言ってやれなかったむなしさが松本の胸にこみあげてきた。

でも、日村の言っていること

「もう半年近くいなかったらかみんなぎくしゃくしちゃうんじゃないかなー。」

こんなこと、ありえない。

そう信じていたけど、

実際問題はどうかわからない。

あまりにも彼女が変わってしまっていて

生徒たちは戸惑うかもしれない。

いや、戸惑うだろう。

だって、大人の俺でさえ驚いてしまった。

最初は眼が丸くなっていたと思う。

・・・どうなんだろうか。







京都駅についた。

もうすっかり暗くなっていた。

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