---夕焼け色---


告白された次の日

俺の家には佐藤が来ていた



佐藤と喋っている時の自分は・・・

少しだけ優しい気がした

奈央といる時より ずっと疲れる

だけど俺は佐藤を守りたかった

プライドが そこにはあった



pipipi...

電話がなった

俺はその電話をとった


ーあ、野宮?

 今からそっち行くからあ~


「わかった。」


ーがちゃ




奈央は毎日俺の家に来る

相当暇なんだろ・・・笑

だけどそれは

俺にとって大切な時間だった

ずっと昔から続いていたことだから

奈央は俺の家に来るとき

必ずといっていいほど電話をかけてくる

変なこだわりだと思う





だけどその日

俺はおかしかった






俺は佐藤の彼氏なんだ

奈央への気持ちは 封印しよう・・・

そう思って あることを思いついた




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