---夕焼け色---



そして・・・卒業式



やっぱり佐藤さんは私立の制服を着ていた

私たちはごく普通のセーラー服・・・

佐藤さんはやっぱり可愛かった



「奈央っ」


誰かに呼ばれた気がした


「奈央ーっ」




後ろを振り向くと

そこには私の大好きな人がいた




「・・・・野宮」



頭の中は・・・真っ白


野宮だ・・・野宮が目の前にいる


野宮が佐藤さん以外の私に喋りかけてる





「今日で卒業だな!!!

 奈央さ・・・なんか性格大人しくなったよな。」



「・・・別にっ

 元気ですけどっ」



「ならいいけどーっ!!!

 卒業式・・・泣くなよ!!!★」



「・・・いきなり話しかけてきてなによ・・・」



「・・・最近喋ってなかったし、うちにも来ないし・・・

 母さんが奈央のこと心配してるんだよ。」



「・・・」






ものすごい久しぶりに野宮と喋った

すごいすごい・・・久しぶり



ずっと避けてたんだよ・・・

ずっと遠くから見てたんだよ・・・

野宮。







だいすき・・・











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