---夕焼け色---



---------



卒業式が終わり

みんなが自分の家へ帰っていく







はあ・・・



思いっきり泣いたのに



全然すっきりしない



後悔ばっかりだよ・・・・・・











「奈央!!!」






後ろを振り返ると


また 私の大好きな人でした






「・・・野宮、どしたの?」





「俺、佐藤と付き合ってるよ。

 でも・・・




 ・・・・・俺と奈央はずっと親友だかんな」










嬉しかった


すごい 嬉しかった



野宮がわざわざ言いに来てくれた







このときだけは・・・・


野宮が親友なら良い、って思えた










「・・・・ありがと。」




「いつでも俺んち来いよ。

 待ってるんだから。

 佐藤なんか関係ないから・・・

 佐藤なんか・・・よいから。

 俺と奈央は親友だから。

 俺は愛情より友情を大切にするから。」






「・・・・ありがと・・・・」








「これ・・・やる!!!」







野宮が何か小さい袋を投げてきた


ぎりぎりでキャッチ・・・







「ペアだかんな」












そういうと野宮は走って行った






袋を開けてみた


シンプルで可愛いペアリング・・・・・
















< 9 / 31 >

この作品をシェア

pagetop