医者のあり方【BL】
ある日ある朝ある日常
チュンチュン―…
ピピピピ―…
(鳥の声…目覚ましもなってる…朝か…)
俺は朝が苦手なので布団に潜り込んだ。
でも、今日は…
いや、数日前から何よりうるさい目覚まし時計がなりはじめた。
「―…先生…
水無月先生!
朝ですよ!起きてくださいよ!」
これ、俺の三つ目の目覚まし。
研修生の神前 美勇だ。
カチャカチャ―…
「…お前もうちょっと優しい起こしかた出来ないのか。
上司だぞ俺は。」
「―…布団をはがしただけでしょう。あれ以上の優しい起こしかたがありますか…」
向かい合って朝飯を食ってる神前は俺をジロリと睨んだ。
「嫌なら自分で起きてくださいよ。
…いい大人なのに…
はぁ…
何でこんなことに…」
神前はわざとらしく肩を落とした。
そう、どうして神前が
朝俺を起こし、朝飯を作っているか。
数日前にさかのぼる。