医者のあり方【BL】
「水無月先生らしいなぁって…おもって!」
「…?意味わかんね…」
俺はコーヒーをすする。
「お前の味覚は変わってるけどな。」
「どこがですか!」
「コーヒーは限りなくブラックに近い微糖。でも紅茶は甘いのが好きで…
トマトは嫌いだけど加工しているトマトは食べれる。…変だろ。」
俺はサラダを口に入れながら神前をじろっと見てみた。
「……!先生。
そんな事に気付いてたんですか。」
「1ヶ月も一緒に暮らせば自然と気付くだろ。」
そう言いながらも俺は
少し考えた。
(俺ってこんなに…)
他人を見てる奴だっただろうか。
一時期、女と住んだこともあった。(←これも1ヶ月位)
それでも、
そいつの好みなんか全く知らなかったし知ろうともしなかった。
俺の中で変わってきたことでもあるのだろうか。
「…気のせいか。」
「?!
いきなり何ですか!?」
「んー…
別になんでもねーよ。」
うん。変わったことなんか一つも無い。
口悪いまんまだし。
自分で言うのも何だが
猫かぶってるし。
男でも女でもとっかえひっかえ関係持ってるし。
……相変わらずすぎる…
でも、関係持つ人数が
減っているのは確かだ。
そしてそーゆー行為をしにいく回数が減っているのも確かだ。
何でだ…