医者のあり方【BL】
不安だらけの初恋
美勇の風邪が治ってから二週間たった。
風邪が治ろうと俺があいつに手を出すことは無かったし、
あいつは段々と俺に甘えてくれるようにもなってきた。
でも…………
「水無月先生!」
「…あぁ神前くん。
何かありましたか?」
「はい。えっと―…」
やはり病院では院長と研修生と言う立場だから2人でゆっくりする暇もない。
(癒しがほしい…
あいつにキスしたい…
……触れていたい…。)
欲求が大きくなるばかりで疲れもとれない。
俺としたことが少し心が折れかけている。
「……はぁ…」
「ため息つくと幸せ逃げんだぞ~?」
「えっ…!?あっ…
佐伯先生…?」
自動販売機でコーヒーを買って、椅子に腰掛けていると横にドサッと佐伯が座る。