医者のあり方【BL】
「…そうですか…ありがとうございます…」
「で、悩み事は?」
聞くのかよ。
と、若干心の中でツッコミつつも話してみることにした。
「…えーと。最近休みが余りなくてですね…」
「うんうん。」
「彼女と一緒に過ごして癒されたいなぁ…と思うんですけど…」
「うんうん。」
「私も彼女も忙しくてタイミングが無くて悩んでいると言いますか…」
「あぁー…。」
佐伯はフムフムと顎に手を添えて考え込んでいるようだ。
真剣に考えてくれている姿を見ると、何だか申し訳ないような…
以前の俺なら絶対にこんな事思わなかったし、
そもそも他人に悩み事を打ち明けたりはしなかった。
そんな自分に少しだけ可笑しさがこみ上げた。