【短】幼なじみってやつ。


なんだか遠い存在になった気がして寂しくなった。

度々『あの子が洸に告った』なんて話を聞いたりしていたけど、誰かと付き合ったとかも知らない。

そういえば、好きな子がいるのかも知らない。


………なぁんだ。
知らない事ばっかじゃん。

私以外の子の方が洸の事を知っているのかな?

ちょっと前までは私しか知らないとこが、いっぱいあった筈なのに

……あーあ。
幼なじみって……厄介だ。


私は悩みに悩みまくった。

「瞳~。帰るよ~??」

「…………洸?」


えっ?えっ?放課後?!

どんだけ悩んでたんだ自分…

「何変な顔してー。置いてくぞ?」

「ちょ、待ってよっ!」

「わぁーってるって!早くしろよなぁ」

黙って待ってくれてる洸。

優しいなぁー
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