【短】幼なじみってやつ。


でも口は止まらない。

「洸はどうせっ…ヒック…私の事なんて幼なじみとしか思ってないんでっ…しょ…?
私は好きなのにっ…ずっと、ずっと洸だけが大好きなのに~…」

「ちょっとストップ!」

上から降ってきた声に
自然と黙る私の口。


「俺、何も言ってないんだから、勝手に幼なじみとしか思ってないとか決めつけんなよな!」


「……………ちがうの?」

見上げると少しだけ赤い洸の顔。


「ってか瞳ばっか告っちゃうとかズルいんだけど」

「…………え?」

どうゆう意味…?

ポカーンとしている私を見て洸は私の頭をクシャクシャ撫でながら言った。

























「俺も好き。ずっと好き。瞳だけが好き。」


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