いつだって、キミが。
「穂波さん、俺達付き合うことになりました」
あたしの肩を抱き、ニッコリと集は言った。
「よかったわね~、集くん。真姫が気持ちに気づいて」
「よかったです」
「おっお母さん!あたしの気持ち知ってたの!?」
驚きでやっと声が出た。
「もちろん。母親だもの」
母親ってすごいんだね…。
「その様子じゃ、さっき気持ちが通じ合って、いいところをあたしが邪魔したみたいね…」
そこまでわかっちゃうの!?
お母さんは「ごめんね~」なんて言って、ドアを閉めた。
ふたりに暫くの沈黙が訪れた後。
「そういえばお母さんって、集の気持ち知ってたの?」