いつだって、キミが。
ゆっくり目を覚ますと胸のムカムカはなくなっていた。
そして右手には暖かな感触。
「あ…、起きた?」
「集…」
ずっと手を握ってくれていたらしい集は、寝ていたのか目を擦っている
「早退したって?大丈夫か?」
「大丈夫。…ありがとう、集」
心配してくれている集に微笑みかけて、視線を手に送る
けれど握る強さは増し、それを気にせず集は話し出す
「穂波さんもう寝てると思うから、なんかつくろうか?」