いつだって、キミが。
「珍しいな。夏目が1人で登校してるなんてさ」
「そうかな?」
もちろん大分珍しいけど、わざとおどけた。
これからはこれを普通にしなきゃいけないんだから。
「一緒に行こうぜ」
自転車から降りてあたしの隣を歩く原田。
集以外の人と登校するなんて初めてかも…
あたしの頭は集でいっぱいだなとまた苦笑い。
でも少しだけ違う男の子が隣に居るということにどぎまぎした。
「…で、なんか不足してんの?」