いつだって、キミが。







「………」

「………」


校門の手前で集に捕まり、グイグイと腕を引っ張られ空き教室に連れてこられた現在。


沈黙。


ゆっくりと集が息を吸う音が聞こえて、何を言われるのか怖くなる。


全てあたしが招いた結果なのに。






「俺から離れようとしてる?」


「…ごめん」


きちんと「うん」と答えられないのは離れたくない証拠。


「1週間だけ」


「真姫…」


「お願い、集。」











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