いつだって、キミが。







真姫はこれまでの思いが溢れだしたように俺の胸に顔を埋めて泣いた。


「おかあさん、おかあさん」と言いながら。


パジャマがびしょびしょだったけど全く気にならなかった。


ただ、傍にいよう。
真姫が寂しくないように。



…それからずっと真姫は俺の前でしか泣かなくなった。


こけてケガをしても、友達とケンカになっても泣かなかった。


後で「痛かった…」と泣き出すことはあったけど、俺の前でしか泣かなかった。









< 84 / 109 >

この作品をシェア

pagetop