神様のイジワル
「もし、これから姉弟として会っていっても、俺はつらいだけだ。会うたび紗那をどんどん好きになっていく。」
優心の目からも涙がこぼれ落ちていた。
「恋人になれねぇんなら、もうここですべて終わりにしよう。」
――――――そうか。
私達は最初からそういう運命だったんだね…
姉弟として出会っていれば、こんなことはなかったんだろう。
私はまた大切な人を…
手放すのか…
もう…
私ばっかり、
つらいよ……