貴方の幽霊祓います。
暖かい日差し。
小鳥の声。
新しい制服に身を包んだ、あたしのツインテールは一味違うぜ。
「レンー!ご飯だよ」
愛鳥のレンと共にご飯を食べる。
レンは、あたしが愛情を注ぎまくってる鳥だ。
時計が8時を示し、あたしは鞄を持ってレンに行ってきます、と一言言って新しい我が家を出た。
――――キリトリセン――――
ここが新しい学校か。
幽霊の臭いがプンプンする。
担当の話によると、あたしは2-A。この学校は普通とは違うシステムがある。
A組から順番で優秀な人が集められ、D組までクラスが決まることだ。
つまりA組はエリートクラスってこと。
ってことは、あたしはエリートってことさっ。
そして、気のせいだろうか。
幽霊の臭いが、あたしが向かっているクラスに近付くほど強くなる。
強すぎて頭が痛くなるほどだ。
多分、学校の外で感じた幽霊の気配は、このA組から来たものだろう。