貴方の幽霊祓います。




暖かい日差し。
小鳥の声。

新しい制服に身を包んだ、あたしのツインテールは一味違うぜ。



「レンー!ご飯だよ」


愛鳥のレンと共にご飯を食べる。
レンは、あたしが愛情を注ぎまくってる鳥だ。


時計が8時を示し、あたしは鞄を持ってレンに行ってきます、と一言言って新しい我が家を出た。




――――キリトリセン――――



ここが新しい学校か。

幽霊の臭いがプンプンする。
担当の話によると、あたしは2-A。この学校は普通とは違うシステムがある。

A組から順番で優秀な人が集められ、D組までクラスが決まることだ。

つまりA組はエリートクラスってこと。


ってことは、あたしはエリートってことさっ。



そして、気のせいだろうか。

幽霊の臭いが、あたしが向かっているクラスに近付くほど強くなる。


強すぎて頭が痛くなるほどだ。


多分、学校の外で感じた幽霊の気配は、このA組から来たものだろう。









< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop