貴方の幽霊祓います。




「あたしは古金井蘭。アンタを取り付かれやすいタイプというならあたしは、幽霊を祓っちゃうタイプ。」

「え、いいな。祓うタイプとかっ!なのになんで“祓っちゃう”なんて、おこがましいこと言ってんだ?」


なんだっていうんだ。そんなの答えは1つだ。


「あたしは幽霊と結婚したいの!」


あたしは、あまりにもキリッと格好よく決まったと思い、自己満足感に浸りガッツポーズまで決めてしまった。


ちらり、と木川の方を向けば、痛い子を見るような目であたしを見ていた。


「あぁ、分かった。お前は馬鹿だ。」

「テヘッ、バレたぁ~?
...なんて言わねぇぞ!?」



あ、言ってしまった。
あたしとしたことが、丁寧にツッコミを入れてしまった。


「今日会ったにも関わらず、今ので古金井のことが手に取るように分かった気がする。」


きっと、気のせいだ。


その言葉は、あえて言わなかった。

いや、めんどくさいとかじゃないよ?うん、決してそんなことはない。

でも、ちゃんと呆れたような目線送ったから、ね!大丈夫っ









< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop