貴方の幽霊祓います。
「あたしは古金井蘭。アンタを取り付かれやすいタイプというならあたしは、幽霊を祓っちゃうタイプ。」
「え、いいな。祓うタイプとかっ!なのになんで“祓っちゃう”なんて、おこがましいこと言ってんだ?」
なんだっていうんだ。そんなの答えは1つだ。
「あたしは幽霊と結婚したいの!」
あたしは、あまりにもキリッと格好よく決まったと思い、自己満足感に浸りガッツポーズまで決めてしまった。
ちらり、と木川の方を向けば、痛い子を見るような目であたしを見ていた。
「あぁ、分かった。お前は馬鹿だ。」
「テヘッ、バレたぁ~?
...なんて言わねぇぞ!?」
あ、言ってしまった。
あたしとしたことが、丁寧にツッコミを入れてしまった。
「今日会ったにも関わらず、今ので古金井のことが手に取るように分かった気がする。」
きっと、気のせいだ。
その言葉は、あえて言わなかった。
いや、めんどくさいとかじゃないよ?うん、決してそんなことはない。
でも、ちゃんと呆れたような目線送ったから、ね!大丈夫っ