貴方の幽霊祓います。
幽霊ホイホイ君の日常
『お前は何人の恨みを買ってるんだ!』
園松高等学校2-Aに変な転校生がやってきました。
教室に入って来たと同時に、そいつに俯せで寝ていた俺に変なことを言いながら、腕を触られました。
でも、ある変化にはすぐ気付きました。
さっきまで痛かった体が全く痛くなくなっていました。
何故か俺は幽霊に取り付かれやすいみたいで、親父に連れられて霊媒師さんに祓って貰ったことが何回かある。
俺は鏡に映る幽霊ならうっすら見える。
どうやらこの転校生、その言葉的に俺の後ろの血色の悪い人達が見えるのか?
それに触れられただけなのに体が軽くなった。
何者なんだコイツ。
――――キリトリセン――――
放課後に転校生、古金井蘭と話してみた。
どうやら俺とは逆に触れるだけで祓える体質らしい。
俺とは違っていい体質すぎる。俺なんて勝手に幽霊に取り付かれるんだぞ。
なのに古金井は、その体質を恨んでいるらしい。理由は何とも馬鹿らしく。
『あたし幽霊と結婚したいの!』
よし、今日からコイツを痛い子代表にしようぜと思った瞬間だった。