甘い恋 〔完〕
「恐かったな…」

俺は、そういい、美輝を抱き締めた。


美輝は。。。ずっと泣いていた。


守ってやれなかった俺にまた、腹が立った。

俺は、美輝と距離を置いたから…


俺のせいだな…


絶対そうだ・・・

「ごめんな・・・美輝…本当にゴメン…

俺のせいで…」


「なんでっ・・・涼也のせいなのさ・・・
あたしが、無用心だったからこうなっただけだよ。

涼也は。。。全然悪く・・・ないからね。
ごめんね。心配かけて…もう、大丈夫だから、帰ろっか。」

そう、無理に笑う、痛々しい美輝に、俺は書ける言葉が見つからなかった。


いや、なんて言えばいいか分からなかった…
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