甘い恋 〔完〕
病院に着くと、

「陣痛がきてますね。
すぐに準備をしましょう。
もうすぐ産まれるかも知れません」

そういわれたアタシはすぐに、
部屋に連れて行かれた。


痛みはどんどん増すばかり。

隣には涼也がいるのに・・・

痛くて痛くて・・・

耐えられない・・・・。

「いったぁいっ!!!
涼也イタァァァイ!!!」


いくらそう叫んだって涼也を困らせるだけ。

そんな事分かってても、

なんかいもそう叫んだ。

涼也は困った顔を少し・・・していたかもしれない。


けど、


「大丈夫だから、頑張って!!
俺はなにも出来ないけど
ずっと傍でいるから!

頑張れ!!!」


そう何度も何度も言ってくれた。


その言葉がどれだけあたしの支えになったか・・・。


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