甘い恋 〔完〕
涼也side


なんか、美輝が泣きそうな顔になりながら

教室を出て行った。

俺も、追いかけようとしたけど...

今は授業中…

後、5分だ。後5分待とう。


その待っている5分間、心配で心配で仕方なかった。


やっと、授業が終わった。

俺はまず、保健室に行った。



でも、美輝はいなくて・・・


体育館裏に行ったら、美輝が泣いてた。




俺は、美輝に声をかけた。


「美輝・・・?」

「なんでッ、涼也が,,,ヒックいる…のッ?」

って。「俺は、美輝が心配で探しに来た」


「なんで泣いてるの」と聞くと、



「なにもないよッ」と美輝は微笑みながら言った。



なにもない訳がない。


美輝は俺に隠し事をしようとしてるみたいだか

無理だ。涙流して、肩震わして
声も、カタコトで。


なんもない訳ねえし。


俺は、そのまま





「なんもねぇ訳ねぇじゃん。
なにがあったんだよ。美輝、話して?」



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