甘い恋 〔完〕
涼也はこういった。

「美輝、ゴメンナ。俺のせいで凄い怪我させちまって。
守れなくてゴメン。
俺は、美輝の事、凄いスキ。だけど、

美輝が辛い思いしてるのも見てられない。

俺は、美輝の傍に一生いたい。
でも、こんな事ばかり
続いてると思う。

俺が、美輝に話しかけたら

美輝が虐められて・・・

虐められて、付き合ったらまた、

虐められて…

自殺にまで追い込んで・・・

俺が傍にいたら駄目だと思った。
だから、美輝とはちょっと、距離を置きたい。

美輝が嫌いなわけじゃない。
俺は美輝の傍にいて、ずっと美輝を守って生きたい。
でも、俺といるせいで

美輝が傷つくのは嫌で…

だから、距離を置きたい。

我が儘でゴメン。

虐めが無くなって…


なにもかもが落ち着いた時、また、付き合いたい。

美輝を傷つける事はできない。ごめん。

こんな俺を許して下さい」


こう涙ながらに語った。
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