変態教師と私。【完】
この高校の卒業生なら、どんな生徒が居るかわかってる筈なのに。
…ご丁寧な人だ。
と、思ってたけど。
「――人の話を聞けないのか」
低い声で、そう呟いた。
「あ…?」と、声を揃えたヤツらに挫けず、睨みを凝らす穣さん。
この人、絶対に問題児だっただろう。
「俺ら担任に逆らうな。場合によっては、シメる。わかったな」
敵に回したら面倒なタイプかも。
穣さんの前では、大人しくしておこう。
「クラス委員、誰だ」
「私とトモでーす」
平常通りに戻った穣さんの質問に、私は手を上げながら答えた。
…ご丁寧な人だ。
と、思ってたけど。
「――人の話を聞けないのか」
低い声で、そう呟いた。
「あ…?」と、声を揃えたヤツらに挫けず、睨みを凝らす穣さん。
この人、絶対に問題児だっただろう。
「俺ら担任に逆らうな。場合によっては、シメる。わかったな」
敵に回したら面倒なタイプかも。
穣さんの前では、大人しくしておこう。
「クラス委員、誰だ」
「私とトモでーす」
平常通りに戻った穣さんの質問に、私は手を上げながら答えた。